家の解体工事の流れと、費用が変わるポイント|空き家・建て替え前に知っておきたいこと

建て替えや、相続した空き家の整理、土地の売却。家の解体を考えるきっかけはさまざまです。ただ、解体工事は一生のうちに何度も経験するものではないため、何から始めればいいのか、どれくらいの費用がかかるのか、わからないことが多いと思います。
この記事では、はじめての方でも流れがわかるように、解体工事の進め方、費用が変わるポイント、事前に知っておきたい手続き、ご近所への配慮についてまとめました。
解体を考えるきっかけ
- 建て替え:古くなった家を取り壊して、新しい家を建てる
- 空き家の整理:相続した家に住む予定がなく、管理の負担を減らしたい
- 土地の売却:建物があるより、更地のほうが売りやすい場合がある
- 店舗や事務所の退去:借りていた物件を、契約に合わせて元の状態に戻す(内装解体)
空き家は、住まなくなると傷みが早く進みます。倒壊や不審者の侵入などのおそれがある場合は、近隣への影響も心配になります。使う予定がない場合は、早めに方針を決めておくと安心です。
解体工事の流れ
- ご相談・現地調査:建物の構造や広さ、まわりの道路の状況を確認します
- お見積り:解体の範囲と、費用の内訳をご説明します
- 事前の手続き・調査:必要な届出や、アスベストの事前調査を行います
- ライフラインの停止:電気・ガス・水道・電話などの停止を、それぞれの会社に依頼します
- 家財の片付け:建物の中に残っている家具や家電を片付けます
- 近隣へのごあいさつ:工事の期間や、音・ほこりへの対策をお伝えします
- 解体工事:足場と養生シートを設置してから、建物を取り壊します
- 整地・完了:がれきを片付け、土地を整えて完了です
木造の一般的な戸建てであれば、工事そのものは数週間ほどで終わることが多いです。手続きや片付けの期間も含めて、余裕を持って計画するのがおすすめです。
水道は止めないこともある
解体工事中は、ほこりを抑えるために水をまくことがあります。そのため、水道だけは工事が終わるまで使えるようにしておく場合があります。止める順番は、現地調査のときにご案内します。
費用が変わるポイント
解体の費用は、同じ広さの家でも条件によって大きく変わります。主なポイントは次のとおりです。
- 建物の構造:木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造の順に、費用が高くなる傾向があります
- 前の道路の広さ:重機やトラックが入れない場合は、手作業が増えて費用が上がります
- 家の中に残っている物の量:家具や家電が多く残っていると、処分の費用がかかります
- アスベストの有無:含まれている場合は、除去の費用が別にかかります
- 地中から出てくる物:古い基礎や井戸などが見つかると、追加の費用がかかることがあります
- ブロック塀や庭木などの付帯物:一緒に撤去するかどうかで変わります
見積りでは、建物本体の解体費だけでなく、付帯物の撤去や廃材の処分、整地までが含まれているかを確認しておくことが大切です。
事前に知っておきたい手続き
アスベストの事前調査
解体工事の前には、建材にアスベストが含まれているかどうかの事前調査が、法律で義務づけられています。調査の結果によって、工事の方法や費用が変わります。
解体の届出
一定の規模以上の建物を解体する場合は、工事の前に自治体への届出が必要です。
建物滅失登記
建物を解体したあとは、登記簿から建物の記録をなくす「建物滅失登記」の手続きが必要になります。土地を売る場合や、新しい家を建てる場合にも必要になるので、忘れずに進めましょう。
固定資産税のこと
建物を解体して更地にすると、土地の固定資産税が変わることがあります。解体の時期によっても影響が出るため、気になる場合は、お住まいの自治体の窓口で確認しておくと安心です。
ご近所への配慮
解体工事は、音やほこり、振動が出やすい工事です。工事の前には、ご近所へのごあいさつで工事の期間や作業時間をお伝えし、養生シートでほこりの飛散を抑えながら進めます。工事車両の停め方についても、事前に確認します。
残っている家財は?
家具・家電・設備などのうち、値段がつくものは、グループの買取専門店「エクラタンテ」が買い取れる場合があります。処分する物が減るぶん、解体前の片付けの負担を軽くできます。
解体前の片付けのコツ
建物の中に家具や家電が多く残っていると、解体の費用が上がる原因になります。解体の前に、できる範囲で片付けておくことで、費用を抑えられることがあります。
- 残したい物を先に決める:写真やアルバム、書類、思い出の品など、残しておきたい物を最初に取り出しておきます
- 値段がつく物は買取に:家具・家電・設備・工具などで値段がつく物は、買取に出すと処分の量を減らせます
- 自治体の回収を使う:一般的な家庭ごみは、自治体の回収で出せるものもあります
- 大きな物は相談する:運び出しが難しい大型の家具などは、まとめてご相談ください
遠方にお住まいで片付けに通えない場合も、進め方をご相談いただけます。
見積りを比べるときの注意点
解体工事の見積りは、会社によって含まれている項目が違うことがあります。総額だけで比べると、あとから追加の費用がかかって「思っていたより高くなった」ということにもなりかねません。
- 建物本体の解体費のほかに、付帯物(ブロック塀・庭木・物置など)の撤去費が含まれているか
- 廃材の処分費が含まれているか
- アスベストの調査費が含まれているか
- 整地の仕上げ方(砂利敷き・平らにならす など)が書かれているか
- 追加の費用がかかる場合の考え方が説明されているか
ENCRAFTでは、現地を確認したうえで、項目ごとに内訳のわかるお見積りをお出しします。
内装解体・部分解体のご相談も
建物まるごとの解体だけでなく、店舗や事務所の内装を撤去するスケルトン戻しや、物置・カーポート・ブロック塀などの部分的な撤去もご相談いただけます。部分的な工事でも、ご近所への配慮や廃材の処分は同じように大切です。小さな工事でもお気軽にご相談ください。
空き家を放置するとどうなる?
人が住まなくなった家は、換気や掃除がされないため、湿気やカビで傷みが早く進みます。屋根や外壁の一部がはがれて飛んだり、庭の草木が伸びて近隣に迷惑がかかったりすることもあります。
管理が行き届かない状態が続くと、自治体から改善を求められることもあります。すぐに解体するかどうか決められない場合でも、定期的に様子を見に行く、片付けだけ先に進めるなど、できることから始めておくと安心です。
解体して土地を活用するか、リフォームして住む・貸すかで迷っている場合も、建物の状態を見たうえで、それぞれの進め方をご相談いただけます。
解体後の土地の使い方
解体後は、売却、新築、駐車場など、土地の使い方によって整地の仕上げ方が変わります。今後の予定が決まっていれば、見積りの段階で教えてください。
更地にしたあとの土地の管理についても、気になることがあればご相談ください。
よくあるご質問
遠方に住んでいても依頼できますか?
はい。現地調査には立ち会っていただくのが理想ですが、難しい場合は、写真や動画でご報告しながら進める方法もご相談ください。
解体と建て替えをまとめて相談できますか?
解体だけでなく、その後のリフォームや外構などのご相談もお受けしています。土地の今後の使い方が決まっていない段階でも大丈夫です。
まとめ
解体工事は、建物の条件によって費用も期間も大きく変わります。まずは現地を見てから、内訳のわかるお見積りでご判断ください。
建物の外観や、前の道路の写真を送っていただければ、進め方をご案内します。
